Bryan Adams:Cuts Like A Knife AF Gold CD vs. D32Y3008 (Japan 1st pressing)

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なつかしや、ブライアン・アダムズ
でも当時は結局レコードは買わずじまいで、エアチェックしたテープで聞いてたな。

●ジャケ写、なんとかならんかったのか?
Amazon.comから到着のAF盤だが、まずジャケの写真がよろしくない。
ん~、カラーコピー? という感じ。

それと、左の日本盤と比べるとわかるが、AF盤ジャケ写は写真の上にBRYAN ADAMSと薄い灰色で大きく文字が重ねてある。美しい6×6の写真が台無しなのであるよ。

●音
D32Yはひじょうにテンパってます。
しかし私の記憶にあるブライアン・アダムズはこういう音だったな、とも思う。

一方のAF盤。マスタリングはケビン・グレイ。
一音一音に変な膨張感がない、いつもの彼らしい研ぎすまされた音。すっきり感がある。

ラウド目の曲では、漠然と聞いている感覚としても違いが感じられるのだが、ただし4曲目、"Straight from the Heart"になると、ん~、微妙。
違うことは違うんだが、どう言ったら良いのか……、と悩んでしまったので、そこでAudacityに入れてみた。

こうなりました。↓
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他の曲での印象通り、D32Y(上)の方がラウド。所々クリッピングしているっぽい。
AF盤(下)はあくまでレンジの中にほどよく収まっている。

しかしfoobar2000でDRチェックした所、D32YはDR14、AF盤はDR13という結果に。
うーむ、という感じだったので、そこでAudacityでもDRチェックした所、こうなりました。↓

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左がD32Y、右がAF盤。

左チャンネルと右チャンネルそれぞれのバランスと相違が興味深い。
DRは左チャンネルはAF盤が広く、右チャンネルはD32Yが広い。
かつ、AF盤は左のDR内に右が収まっているが、D32Yはずれている、ということでいいんでしょうか。

●もう一度聞いてみた
改めて"Straight from the Heart"を聞いてみる。
すると、あー、違う。ボーカルにかかっているリバーブの響きが明らかに違うね。

D32Yの方が派手にはっきりとリバーブドボーカルが聞こえる。
だからAF盤の方が、メインの声がナチュラル。

あと曲の後半、ドラムのスネアのアタックが、D32Yはコンプレッションされた音になっていて、前面にパンパン押し出る感じの、破裂音。
AF盤ではそうではなく、音のアタックとディケイが自然に聞こえる。

●ADD
このアルバム、ジャケのクレジットを見ると、どうやらミックスはデジタル。

これがノイズレベルに関してどういう方向に作用するのか私には分からないですが、D32Yでは、全体的にはノイズフロアを抑えつつ、ゲインを上げつつ、リミッターかけつつ、高音域を強調ぎみのEQにしたのかなと勝手に推測。

対するAF盤は、いつものケビンらしく、淡々と(?)職人技が施された音、という印象。

ブライアン・アダムズでオーディオファイルってどうよ、っていう気がしないでもないが、逆にこの微妙な違いを聞き取って楽しむというのは、まさにオーディオファイル的趣向かとも思ったり。