Doors:AP盤SACD・The Soft Parade インプレ!

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レイが向こう側へ行ってしまったこともあり、今更ながらS/T以外のSACDの入手を決意。
まずはこれ。

(またしても)夜にヘッドフォンで聞いてみた(SACD層)のだが、いやはや、全般的な音の分離の良さにため息しかでませんな。リミックスかと思えるくらいこれまでのデジタルヴァージョンとは違う。モリスンのヴォーカル含め各パートの音がそれぞれと混じり合うことなく明瞭に聞き取れるし、それをアンサンブルとして心地よく聞いていられる、そういったプレゼンテーション。マイクの前で呼吸をしているモリスンが感じられるというか、そのくらいどのパートも音像の立体感とディテイルが良好。スタジオの奥行き間が想像できるような、そんな音。

S/TのSACDでは音の腰の弱さが気になったが、このタイトルでそういうことはない。
音量は確かに小さめではあるものの、特に気にはならないかな。むしろ(前回も書いた通り)音量を上げていっても、耳障りにならない音なのがいい。

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AF盤のThe Soft Parade(左)との比較ですが……。
以前にも書いた通り、この盤の音の混濁感がどうにも好きになれない。
AP盤のCD層と比較しても、その印象は変わらず、音の分離、定義、全体的な音楽体験のどれを取ってもAP盤が上かな。

いやいやながら波形を確認してみたところ下のようになった。
曲は"Touch Me"。
上はAF盤、下はAP盤(当然ながらCD層)

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これはもはや解説不要かと思います。
ということで、16/44.1に関しても、今回のAP盤がおすすめ。

ハイレゾに関してはHDTracksに24/96があるみたいですが、詳細がいまひとつはっきりしないので保留中。
一方でAP盤にはPerceptionに収録のマルチチャンネルも収録。

そして、ついでにRhino盤LPの"Touch Me"と比較してみた。
うーーん、Rhino盤、比べると線が細いなあ。
ヘッドフォンで聞いた印象ながら、出だしの右チャンネルのギターの音からして、SACDの方が実態感があるというか、“そこで弾いている”感がばりばり。それに比べるとRhino盤は薄めの音。
なんともまあ、我ながら音の印象とは相対的なものなのかと小一時間考えてしまいますが、しかし、そう聞こえるものはしょうがない。