(またしても)夜にヘッドフォンで聞いてみた(SACD層)のだが、いやはや、全般的な音の分離の良さにため息しかでませんな。リミックスかと思えるくらいこれまでのデジタルヴァージョンとは違う。モリスンのヴォーカル含め各パートの音がそれぞれと混じり合うことなく明瞭に聞き取れるし、それをアンサンブルとして心地よく聞いていられる、そういったプレゼンテーション。マイクの前で呼吸をしているモリスンが感じられるというか、そのくらいどのパートも音像の立体感とディテイルが良好。スタジオの奥行き間が想像できるような、そんな音。
S/TのSACDでは音の腰の弱さが気になったが、このタイトルでそういうことはない。
音量は確かに小さめではあるものの、特に気にはならないかな。むしろ(前回も書いた通り)音量を上げていっても、耳障りにならない音なのがいい。
音量は確かに小さめではあるものの、特に気にはならないかな。むしろ(前回も書いた通り)音量を上げていっても、耳障りにならない音なのがいい。
AF盤のThe Soft Parade(左)との比較ですが……。
以前にも書いた通り、この盤の音の混濁感がどうにも好きになれない。
AP盤のCD層と比較しても、その印象は変わらず、音の分離、定義、全体的な音楽体験のどれを取ってもAP盤が上かな。
いやいやながら波形を確認してみたところ下のようになった。
曲は"Touch Me"。
上はAF盤、下はAP盤(当然ながらCD層)
曲は"Touch Me"。
上はAF盤、下はAP盤(当然ながらCD層)
これはもはや解説不要かと思います。
ということで、16/44.1に関しても、今回のAP盤がおすすめ。