Doors: Get It On収録のLight My Fireはリミックス?

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AFから登場のコンピ盤SACDGet It On収録の"Light My Fire"だが、例の掲示板で「リミックスでは?」との指摘あり。

 

<<*GetItOnヴァージョンは再生速度を修正している。リミックス盤も修正済み>>

 

そこでオリジナルミックス収録のDCC盤、AP盤(CD層)、そしてリミックス盤(紙ジャケ)と比較。
そもそもオリジナルミックスとリミックスの違いがそれほど顕著ではないのが問題。

 

それでもヘッドフォンで聞いてみると、すぐにヴォーカルのリヴァーヴ量の違いに気付く。
オリジナルではリヴァーヴにどっぷり浸かっており、ヴォーカルの奥行きが深く、音の輪郭がより不鮮明。"Come on baby light my fire"でヴォーカルがダブルになるところを聞くと、音のにじみ具合が顕著。

 

対してリミックスではリヴァーヴ量が少なめで、ヴォーカルはかなりドライ。従って輪郭が明確。
ダブルの部分もにじみ感は極小。

 

また、掲示板でも指摘があったが曲の出だし部分、ベースの定位がやや異なる。
オリジナルでは微妙に右寄り。
リミックスではセンター。

 

またリミックスでは全体的にリヴァーヴ量が抑えられているため、ベース音の輪郭が明確で押し出し感が顕著。
特に今回のヴァージョンでは、ベースのスタッカートがはっきりくっきり。あまりに明瞭で、このスタッカートには初めて意識が向いた。

 

更に、これは気のせいかもしれないが、間奏のギターの出だしの定位が、オリジナルではキーボードとまったく同じ、リミックスではややキーボードの外側にあるように聞こえる。

 

●結論……
ということで、GetItOnヴァージョンはリミックスであると個人的には判断した。

 

しかーし、マスタリングを行った御大自身が掲示板に書き込み、それによると、「オリジナルミックスを使用」だと。

 

本当にそうなのか疑念は残るが、まあどのみち速度修正しており、オリジナルLPの印象とはその時点で既に違うわけですし、これはこれでいいのかなということにしておきたい。