Stevie Wonder:比較! Fulfillingness' First Finale 24k GOLD CD by Audio Fidelity

イメージ 1


Audio Fidelityから発売のStevie Wonder/Fulfillingness' First Finaleが到着。

さっそく聴いてみたが、これは第一印象からしてけっこういいかも。
AF発売のStevieは、Talking BookとMusic from My Mindに続いてこれで3作目だけれども、たぶんこれが一番音の感触としてはいい感じかなと思う。もちろん、元々の作品としての出来映えが聞く側の能動的姿勢に影響しているとは思うが。

イメージ 2


今回は上の3枚を比較。
AF以外は、モータウンのUS盤CD(シルバーの盤面に紺でMOTOWNのロゴと地図が描かれている)と、日本盤紙ジャケ(2000年リマスター使用)。

既に皆さんご存知の通り、2000年リマスターは色々とキャラクター付けが濃い盤。押し出しというか、ブースト感が強く、3枚の中では最もトレブリーな印象。

一方Motown盤はなんというかこれもちょっと時代を感じさせるというか、どうにもデジタルトランスファーがきれいにできていないような、そういうもやもや感が残る音。

そして今回のAF盤。

音色というか音質というかtonalityというか、これはよりMotown盤に近い。
一聴して大きくMotown盤から逸脱した音ではないのがわかる。

ただし、Motowon盤が持つ音の切れの悪さみたいな部分、これはAF盤で改善されている。というか、微妙にマスターテープのクオリティが上がっているような印象。感覚的に言えば0.5世代分くらい?な感じ。
たぶん、トランスファーの質がいいんだと思う。

特にバラード系の曲は「おぉ!」と耳を引きつけられる感が強く、何度も繰り返し聞いてしまう。
(2曲目のHeaven in 10 Zillion Light Years Awayと8曲目のThey Won't Go When I Go)

バックグラウンドに流しているだけなのに、耳が引きつけられるかどうか、その有無がMotown盤とAF盤の違い、という感じ。

気のせいか、ここまでしっかり聞き込めるAF盤は久しぶりのように思う。

イメージ 3


ただし、そのAF盤のジャケには違和感があった。
元々は見開きジャケの表面と裏面がつながって1つのイラストになっているのに、AF盤ではご覧のように真ん中で切って、横に並べた形になっている。これではイラストの主旨が伝わらない。

イメージ 4

この点、当然ながら紙ジャケではしっかり再現されている。なので、紙ジャケはこれはこれでやっぱり手放せないかも。

↓4分10秒から。