渋谷でRazorlightのライブを見た。

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(会場でチラシに混ざって入っていた読み物。開演前の情報としてはとてもありがたい)



昨夜(23日)、渋谷でRazorlightのライブを見た。

会場のAXでは以前La'sを見たことがあるが、あの時は当日券なのに2階席の最前列ど真ん中でじっくり音を聞けてなかなかよかった。なので今回も敢えて2階席をゲット。彼らのeclecticな音楽性をライブでどこまで感じられるかに関心があった。

冒頭、ジョニー・ボレルがグレッチ・カントリージェントルマン(多分)を抱えて独り登場し、Golden Touchへ。グレッチの生音にボレルのボーカルが絡むとすぐにRazorlightのグルーブが生まれる。2曲目からはバンド形式になり、矢継ぎ早にこれまでリリースした3作から割合満遍なく各曲を披露。特にAmerica~Hostage of Loveの流れは、ギターを弾きながら袖に引っ込み、間髪入れずにアコギを弾きながら戻ってくるなどの演出含め、秀逸だった。

ちょうど1時間で本編が終了し、まあこんなもんかなと思っていたら、アンコールが長い。Viceでは再びギタ-1本でボレルの独演となり、その後バンド形式で大団円。Burberry Blue Eyesではボレルが客席に降りて来たりして盛り上がったが、Somewhere Elseでは機材トラブルでベースの音が最後まで出ないまま終わりとなったのはやや残念だった。

全体的に思うのは、まーやっぱりこのバンドはボレルが全て。一人でギターを弾きながら彼が歌うだけでまぎれもなくRazorlightが成立してしまうところが凄いと同時に、もしかしたら今後バンドという形式に関しては辛くなるかもと思わざるを得ない。途中からはなんだかBowieとSpiders from Marsの関係を連想してしまった。後ろの3人はしっかり演奏しているものの(特にドラムは抜きん出ている)、どうしてもシンガーとそれを支えるバンド、という構図に見えてしまう。

最初から最後までボレルが歌いっぱなしという印象が強く(もちろん途中にバンドのみのパートやソロもあるのだが)、バンドとしての個性よりもボレルの個性と音楽性が突出しているのは明白。そう思うとベースのCarl Dalemoがイマイチ演奏に集中しきれていない様子なのが気になった。最後の方は飲み物(多分ビール)飲みまくりだったしな。

ボレルはギターもキーボードもうまいし、声量も後半になっても落ちなかったし(若さとエフェクターの恩恵もあるか)、この先も期待できそう。体躯は意外に華奢で、内股気味に足でステップを踏むのがグレッチが醸し出す雰囲気と相俟ってロカビリーっぽかったのは面白かった。

ま、5年後にこのバンドがあるかどうかはわからないが、とりあえずジョニー・ボレルの今後には期待したい。5年毎にライブが見れればいいかな。

ググって見つけたセットリストは以下の通り。

23 Jan. 2009 Razorlight@Shibuya AX
Golden Touch (1st)
In The Morning (2nd)
Dalston (1st)
Tabloid Lover (3rd)
Before I Fall To Pieces (2nd)
America (2nd)
Hostage Of Love (3rd)
60 Thompson (3rd)
In The City (1st)
North London Trash (3rd)
Back to the Start (2nd)
Stinger (3rd)
Wire To Wire (3rd)
Blood for Wild Blood (3rd)
Rip It Up (1st)

(encore)
Vice (1st)
You and the Rest (3rd)
Rock n Roll Lies (1st)
Burberry Blue Eyes (3rd)
Somewhere Else (1st)