Love:Forever Changes(Rhino盤)リマスターLP

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(左はいちおうオリジナル盤、右が今回のリマスター盤。リマスターはEU盤もUS盤もクリス・ベルマンのマスタリング。今回ゲットしたのはEU盤。US盤はRTIプレスらしい)

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光陰矢の如し、ですね。12月はほんとにあっという間でした。
そして半月前に注文していたForeve Changesのライノ盤リマスターLPがようやく今日到着。

掲示板ではけっこうな高い評価なので、そこそこ期待しつつ聞いてみた。

カッティングがクリス・ベルマンなのでトレブリーだとやだな~と思いつつ聞いてみたが、いや、これは確かにいいかも。

手元にある60年代プレス盤と比較してみたが、全体のトーンやダイナミクスはかなり似通っている印象。
どちらかの方がよりコンプレッションが多めにかかっている、というようなことはとりあえず今の所は感じられない。
というか、たぶん、ミントのオリジナル盤を持っている人はこのリマスター盤は不要かも、とも思う。

ただし、何度か聞いていくと、オリジナル盤はチューブカットで今回はソリッドステートカットなのかなと思わせるような微妙なトーナリティの違いに気付かされたりもする。

リマスター盤のほうが、もうすこし焦点がビシっと決まっている感じ。
一方でオリジナル盤はもうすこしだけふくよかで、音に柔らかさが感じられるような。

しかしオリジナル盤の“Alone Again Or”のホーンセクションを聞いていると、すごくこうレイドバックするというか、LAのサンタモニカのビーチの夕暮れ時を思い出すんだよな~

そのレイドバック感はリマスター盤では薄まっている。
が、なぜか分からないが、聞いていてステレオの前から離れ難い感じ(grabbing)になるのはリマスター盤の方かも。

ホフマンはこの録音のダイナミックレンジの広さを理由に、「Forever Changesを聞くならデジタル・ヴァージョンが一番」みたいなことを言っていたが、このリマスター盤を聞いていると、んーどうなんだろうな、と思えてくる。

ビートルズのリマスター盤LPでも分かった通り、やはりハイレゾ(今回はオリジナル・アナログ・テープを使用、とある)の方が上なんだよね。そこはもう決定的のような気がする。

いずれにせよ、このぱちぱちノイズのないForever Changesは二重丸でいいんじゃないでしょうか。

ついでながら、CDの2枚組デラックス版のCD2のオルタネイト・ミックス版はホフマンマスタリング。そして、そのソースはカセットテープだそうで。うひゃ。