Crosby, Stills & Nash:カウチアルバムCD比較(AF vs. Atlantic)

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ようやくamazonからAudio Fidelity盤のCSNが到着。

比較したのは上の3枚。

1.左上 Atlanticからの初回盤(Barry Diament)
2.左下 デジタルリマスター盤(Joe Gastwirt)
3.右上 AFゴールド盤(Steve Hoffman)
( )内はマスタリングエンジニア名。

まず、2.は、すみません、最初から除外。
メタリックな音色のリマスタリングで聞き通すのが辛い。

さて、届いたばかりの3.を聞く。
1曲目、左Chのギターのイントロ、なんかいきなり突き刺さるような音。
これはまずいか。

2時間、ステレオをならし運転してから、もう一度聞く。
んー、相変わらずギターのイントロ、トレブリーかも。

ヘッドフォンで1.と3.それぞれのTr.1を比較すると、イントロギターの定位が異なることが判明。
1.では少しだけ中央よりで始まり、ベースが入ると同時に、左端へ移動する。
3.では最初から左端で鳴っている。

3.に使っている音源はオリジナルマスターテープ。
1.はBarryの記憶が微妙だが1/2インチアナログテープ。

マスタリング時に定位をいじっていなければ、確実にこれは異なるテープが基になっていることになる。
で、3.がオリジナルマスターだと言っている以上、1.はダブマスターということになる。

しかし、Tr.7やTr.8でのバックグランドノイズを聞く限り、それほどノイズレベルに大きな差は感じられないなぁ。まあ、ドルビーAテープかな。

今度はTr.8を比較。

似たような音色だが、三声ハーモニーの高周波帯域の粒子感が違うかな~。
3.はどうもざらついている。倍音成分がザラザラしているようなそんな印象。
1.は伸びやか。スムーズに波形が伸びきっていく感じ。

なんだかリバーブの掛かり方が違うようにも聞こえるが、いや、これはその伸びやかさの違いのせいかも。

3.は解像度ではやや1.を上回っているように聞こえる。
ただし、その差は微少。


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そこでスペクトラム比較。
上が3. 下が1.

1.は22kより上がないね。
3.はあるけどこれは基本的にノイズか。
ノイズ密度が濃い分、ざらつき感が強いのかな。
つまり、コンバーターの性能が上がった分、ノイズ成分もきっちり読み取って、そのせいでざらつく(ように聞こえる)、と?

出だしは1.の方が音の成分が多いね。
改めて聞くと、確かに出だしは印象が違う。
なんというか、私の耳には1.の方がギターが本物っぽく、ナチュラルで立体感のある音に聞こえる。

あとTr.7の最後、ギターの音がフェードアウトして無音になるわけだが、そこ、3.は最後の最後にブツっと切れる(ように聞こえる)。かなりはっきりと。これはNGだな。

●結論
2.しか持っていないなら、3.がお勧め。
1.を持っているなら、3.は不要。
中古ショップで1.と3.があったら、安い方をお勧め。