Beatles:B. Spizer本到着!“Beatles For Sale on Parlophone Records”

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Bruce Spizer著の“Beatles For Sale on Parlophone Records”がamazon.com(US)から到着。

9/22の発送だったので、約10日で着いた。
10月下旬到着予定だっただけに、ありがたや~。
ちなみにSAL便でした。

肝心の本はamazonのダン箱の中に、ラッピングもされずそのまま入っていて、その上に写真のような簡単な緩衝剤が乗っているだけという。なので、輸送中の擦れなどの痕跡が表紙にありありと見られた。

円高のお陰もあり日本で買うよりだいぶ安かったからまあ良しとしよう。

●Paperback Writerのシングル初回盤はカッティングが2種類あった!

早速あちこち読んでみた。
お、っと思ったのがPaperback Writer。

ベースの音がどうのこうので何かとネタになるこのシングル。
しかし、日本の音楽本ではこれまでその背景説明が曖昧だった。

たとえば「カッティングの際に減ると分かっている低音成分を録音時に足しておいた」とかなんとか……。でも「カッティングの際に減る」とかなんとかいうのは、マスタリングという人為的行程を考慮していないとしか思えない考察なのだがのぅ。

実際には、音をキャプチャーする時点からWhite Elephantを使ったりして創意工夫があったわけで、その上で、この本によれば、カッティングも通常カッティングと最新機器を使った別カッティングが行われたと! 

そして2種類のカッティングをジョージ・マーティンが聞き比べ、そしてプレスに使用する方を決めたと。

これは想像だが、恐らく通常カッティングが“-1”で最新機器カッティングが“-2”だったのでは。
それゆえ“Paperback Writer”のシングルは初回盤が“-2”となっている、のではないか。

ついでに、カッティング=マスタリングの具合をマスタリングエンジニア以外の人間がチェックしていたという事実も判明。実に興味深い。