Steely Dan:AjaのSHM-SACDゲット

イメージ 1

ゲットと言ってもまあ今更なのですが、とりあえず書いておこっと。。。

上の写真は左が1999年リマスターCD、右が今回のSHM-SACD

音は既に多くの人が聞いていると思われるのでこれも今更ですが、正直、個人的には想像以上の仕上がりかと。SACDらしく、音像の太さ、深み、トランジェント、解像度がアップしている。特に2曲目のAjaは凄いというか、その、最後のドラムソロなどはスティーブ・ガッドの“熱さ”というか熱気がこちらに伝わってくるほど。これはいいです。

で、ホフマン掲示板を覗いてみると、、、笑える。笑え過ぎるくらい笑える。
最高!という人がいるかと思うと、その後に最低!という人が出てきて、「こんなSACDならすぐに売っぱらう」と息巻いたり。あげくの果てに、他人のシステムがしょぼいとか言いはじめて、「そんなプアなシステムで良い音するわけないからすっこでろ」みたいな展開に……。

なんで彼らってあんなにあほになれんのかね?

何を基準にするのか知らんが、プアなシステムであることと、CDとSACDの比較ができないことに、なんの相関があるのか? しかも当人が「SACDの方が良い」って言っているんだったら、それ以上ネットの向こう側にいる赤の他人が何か言えるのか、と。

確かに自分の経験上、プアなシステムだとSACDの良さが発揮されにくいとは思う。しかし、その上で投稿者は「SACDが良い」と言っているのだから、つまりはその人なりに判断基準があって、それよりも良いっていうことなんだから、どちらかというとその人は良い耳を持っているとも言えるわけでね。

閑話休題

で、今回のSHM-SACDは基本的にフラットトランスファーである、と。
となると、当然、ホフマンがマスタリングしたCDとは印象が異なって当たり前。
で、どの辺が、ということだが、彼の掲示板の過去ログを検索したところ、ホフマンはやはりオリジナル・アナログマスターを使用した、と。

そしてフラットトランスファーではなく、マスタリングでEQを加えている、と。

それはどのようなムーブかというと、
My 1985 AJA was mastered from the original analog master tapes of course. My EQ (first time I tried to "fill in the midrange hole" in a mastering project) was:

+1 @ 3400, +1 @ 10k, +1@ 40 cycles, -1 @ 150 cycles.
だそうだ。

これの目的は、ミッドレンジに“穴”があり、それを埋めるため。

あ~、そう思って今回のSHM-SACDを聞いてみると、ドラムやベースの低域より上、ボーカルのすぐ下のあたりの音と言うか周波数帯域というか、その辺が抜けているように聞こえる。多分に心理的な影響もあるかもしれないので絶対そうとは言い切れないが、聞き慣れてくると実際にそう思えるのも確かだな~。

それとBlack Cowに関しては、他の収録曲よりもミッドレンジの穴が目立つので、
+2/3k, +2/6k
これを試してみろと。

いずれにせよ、パッケージングの上質な仕上がり感といい、今回のSHM-SACD"Aja"には満足。
昔、新発売の何かの日本盤LPを買ってきた時、ジャケやレコードを傷つけないよう、そーっと扱っていたあのころの佇まいを思い出したりした。

もちろん価格がもっと安いにこしたことはないが、かといって、ぼったくられたという気分でもない。

正直、次回のWho's Nextがますます楽しみになってきた。うひゃ