Gold CD-Rはどこが違う?

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昨日の記事にて、
>バイナリデータが完全に同じならば違うのは盤の素材のみ。
>そしてCD-R盤の素材によって音が変わるのならば、、、
と書いた。

今回のCDとGold CD-Rの相違点を再考してみると、使用されているポリカーボネートはとりあえずは同じ類のもののはず(どちらもMade in USAだし)。

違うのはCD-R特有の(CDにはない)有機色素層。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010326/dal03.htm
Gold CD-Rを光にかざすと緑っぽく見えるのがそれか。

更に違うのはポリカ基板に蒸着*される反射膜。Gold CD-Rはこれがアルミや銀ではなくて99.99%ピュアな24K Goldである、と。(*蒸着=真空中で金属又は非金属を過熱・蒸発させ物の表面に薄膜として接着させること/広辞苑

パッケージをよく読むとこれの特性として反射率に優れるほかにPrecision Pit Formation(高精度のピット形成)とある。情報を記録する穴=ピット(pit)をレーザーで形成する際の精度が高いですよと。つまり、言わんとしていることはSonyのBlu-spec CDの特性説明と重なる。

となると、とりあえず言えるのはGold CD-Rは反射率に優れ(それゆえに?)ピットの精度も高く、そしてそれがアナログ的な柔らかい方向への音質変化を聞き手に感じさせる、、、ということか。ぅーむ。

ただしCD-Rで形成されたピットとスタンパーによるCDのピットを比較した場合、どちらの方が精度が高いのかは不明。(初期ロットのCDと比べて後期ロットのCDではスタンパーの摩耗によるマイナスの影響が表れるのだとしたら、凹凸の違いはあれど、むしろCD-Rの方がよかったりするのか?)

ピット形成精度の向上が好影響を与えるのであれば、もしかしてBlu-spec CDはいい感じなのかも、と期待してしまうわけだが果たしてどうか。

ちょっとBlue-spec CDの購買意欲がわいてこないでもないが、ただし、第一弾発売タイトルの中で個人的に関心が持てるのはBob DylanとByrdsのみ。しかもいずれもCD版は元々(オリジナルLPとは異なる)リミックスバージョンというのがいやはやなんともね。だったら別に今持っているCDで十分かなという気分になってしまったり。。。またDylanの方はSACDも探せばあるので音質追求ならまずそっちを選ぶよな~、と。

とりあえずもうしばらくはこのGold CD-Rで遊んでみるかな。