フォーミュラ・ニッポン:第4戦・セーフティーカーがレース結果を変えた?

Fポン第4戦が開催された富士スピードウェイから御殿場経由でさっき帰宅。

なにも公式データを確認していないので、詳細は不明ながら、レース後半のあのセーフティーカーの判断は明かにレース結果に影響を及ぼしたはず、と思われるので書いておく。

34周目に100Rで伊沢のマシンがストップ。これによりセーフティーカーがコースに入り、この機に各チームが給油を敢行。ただしロッテラー、大嶋、ライアンはそのままコースに留まり、結果、ロッテラーが1位でセーフティーカーの後ろについた。だが、ここでなぜかセーフティーカーがロッテラーに合図を送り、ロッテラーを先に行かせる。場内のレース実況者もここで混乱。すると、それはスチュワードの判断ミスだったとして、セーフティーカーはなんと全車を先に出し、もう1周させて、隊列を組み直すという手段に出た。

で、既にセーフティーカーの前に出ていたロッテラーはここぞとばかり猛ダッシュし、ピットイン。素早いピット作業でコースに復帰しようとした。だが、ここでピットロード出口に赤信号が点灯。結果、ロッテラーは最後尾で戦列に復帰となる。

うーん、F1ではこんな状況は見たことがないような……。確かにときどき前に出すべきマシンについて、混乱が見られることもあるが、周回リーダーを間違えるというのはあり得ない。

もし本来の隊列のままセーフティーカーピリオドが続いていれば、ロッテラーはあのタイミングではピットインせず、しかも、もしかしたらそのまま(大嶋とライアンがやったように)無給油で走り切ったかもしれないわけで(もちろん燃料搭載量がどのくらいだったのかは私は知らないのだが)、もしそうだったなら、レース結果も違った形になっていた可能性が高い。もちろんタイトル争いにも影響が及ぶわけで、しかも、全8戦しかない選手権でこれはイタい。

ただし、ロッテラーはレース全般にわたって各車とバトルを繰り広げていたので、燃料をセーブしていた可能性は低いかもしれない。だが、レース再開後、とにかく燃料が続く限りトップで走り続け、後続との差をできるだけ広げてからピットインすれば、最後尾まで落ちなかったはず。また、その場合、デュバルとのバトルのシーンがあったかもしれないわけで、そういう意味ではShowとしてのレースが損なわれたとも言える。

もちろん、あの場面はそれはそれで面白かったものの、根本的なミスはスチュワード側にあると感じた。

いずれにせよ、13台でのレースというのは、やはり少なすぎる。3台リタイヤして残り10台の戦いとなり、最後尾に下がったロッテラーがあっという間に小暮のすぐ後ろの8位=ポイント圏内に来ちゃうというのも、なんだかな~、という気がした。