F1:フェラーリのチームオーダーの是非、っていうか……

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F1はいつもCSで見ているんですが、7/25ドイツGP生中継の最後、解説者の「釈然としません」(キリっ)という部分にはやや違和感があったかな~。

長年F1を見ている身としては、正直、チームオーダーなんて普通のこと。
フェラーリ側の視点から見れば、ライバルチームとの闘いにおいてすこしでも優位に立とうとするのは当然。

その辺のことを踏まえたコメントをしてほしかった。そして「ですがルールはルールですから、スチュワードがどういう判断をするかですね」とでも言ってもらえれば、長くF1を見ているファンもすんなり受け取れたんじゃないかな。

アロンソの得点を少しでも上積みして、レッドブルマクラーレンにプレッシャーをかけるのは当たり前の行動。この段階でフェラーリの2人にポイントを公平に配分したところで、得するのは上にいるチーム。だからフェラーリの決断はルール上は正しくないかもしれないけど、F1における勝負のかけひきという意味ではまっとうだわな。

レッドブルのホーナーは「あれほどあからさまなチームオーダーは今まで見たことがない」と完全に批判モードだったけれど、個人的には「いや、そりゃフェラーリにペナルティが出て、失格にでもなった場合に得するのはレッドブルだし」と思ってしまうわけで。そもそもF1はそういう世界。

でもマッサもレース後にふてくされるくらいだったら、やらなきゃ良かったのに。
トップを譲ることになった理由は、1つにはハードタイヤでもっと速いペースで走れてなかったことだろうし、あとは、F1界の中でのポジショニングかな。

結局、マッサは「はあ? 俺に向かって順位を譲れって、どういうこと?」くらいの態度ができるポジションにいないってことだし、それを本人も分かってるからああせざるを得なかった、と。

だからだったらマッサはここからどんどん勝てばいいのよ。

しかし今まで眠そうだったアロンソの表情が、今回は最初からなぜかすっきりと引き締まっていたのが印象的。やっぱりスポンサーの会長が来ていたからなのかどうなのか、今シーズンやたらミスの多い彼だけど、今後の表情の推移にも注目だな。