Beatles:Paperback Writer/リマスターCDと比較 そしてFLAC登場!

イメージ 1

リマスタリングMono CDがマスターテープからのフラットトランスファーである、という前提で、UKオリジナルシングル盤の中でも、特に人気らしいPaperback Writerを比較してみた(単なる思いつき。もちろん以下は俺個人のメモ)。

つまり、オリジナルUKシングル盤とCD Singleバージョンにどのようなマスタリングが施されたのかを自分なりに想像してみようかな、と。

まず音量レベル。
これは自分のシステムでは、CD Single>UK orig>New Remaster。

で、レベルを揃えつつ聞いてみると、CD SingleとUK origはtonalityが非常に近い。ほぼ同じかな。うーむ。

今度はヘッドフォンで聞いてみると……、あ、CD Singleの方が中低域の空間が広いかも。origはそこがかなり狭く、ヘッドルームがほとんどない。CD Singleもヘッドルームがほとんどないのは同じ。

一方、New Remasterは低域がorigよりもおとなしくて、やや引っ込み気味。なので、origのように、どんどんと攻め立ててくる感じではない。中低域の空間の余裕具合はCD Singleに近いか、あるいはそれよりもややゆったりめ。ヘッドルームは余裕あるな~

●まとめ
origはかなりコンプレッションがかかってる。これ、一番強め。ハイエンドから中域まで全体的につぶれて固まり化している。ただし、音の分離はそこそこクリア。EQで低域が持ち上がり、前面に出てくる。

CD Singleにもコンプがかかっているものの、origほど激しくはないか。音の全般的なバランスはorigに近い。レベルが大きい分、origの迫力もある程度は再現できている、ように感じる。

で、New Remasterはコンプも何もない、素の音ですよ、と。

こうして聞いてみると、迫力という意味ではやはりorigが一番か。
しかし、それをもってして「音が良い」と言えるかとうと、そこは疑問だな~。「良い音」って何? っていう。潰された音イコール「良い音」ではないだろう、と。
音の自然さ加減という意味ではNew Remasterが一番。

いずれにせよ、本当にこれがフラットトランスファーなのであれば、これは貴重な音源を手にできたことになるね。

……などと書いているうちに、Stereo Remasterが24bitのFLACで登場!
http://thebeatles.com/#/news/APPLE_AND_EMI_TO_RELEASE/