CDもLPも、音の善し悪しはマスタリング次第! だが……

マスタリングが違うとこんなに音(というか音楽の生命感、リアリティ、ん~、息吹?)が違う、という比較は簡単なようで難しい。

ティーブ・ホフマンの話をよく読むと、まず彼の作業はマスターテープもしくはマスターテープにより近いテープの入手から始まる。つまり、彼が手掛けたDCC盤とそれ以外の通常盤ではそもそも使用しているマスターテープの世代が違うかもしれない、と。となると、「単純に同じマスターでもマスタリングでこんなに最終的な音が違うんです」という話がしにくい。

なので比較の際には(クラッシックロックのCDの場合は尚更)どのマスターテープを使用しているのかの確認が必要になる。情報公開がそれほどされているわけではないので、これは実際、容易ではない。

また、「でも、マスターテープの音なんて誰にもわからないじゃん?」とも言えるが、それは確かにその通り。ただしそれを知っているのがマスタリングエンジニア。で、そのエンジニアとして著名なのがホフマンであり、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)であり、かつての(?)ロバート・ルードビック(Robert Ludwig)であり、と。自前の掲示板などで情報公開しているホフマン氏のマスタリング盤はずば抜けて評判がいい。かの掲示板ではほぼ神扱い?レベルで、崇拝具合があまりにもなので、幾分ひいた気持ちにならないでもないが。

とまあ、音の印象についてはこれ以外にも同じマスターテープでLPとCDの違いとかいろいろ要素があるわけで一筋縄ではいかないが、とりあえず同タイトルをあれこれ聞いてみた範囲での印象を(気が向いたときに、自分の記憶のために)記録していこうかな、と。