「ようやく登場のThe Beatles / The Singles Collectionだが、果たして、このブツは買うべきか否か???」の件について。
発売発表からしばし時間が経過した今、なんだか考えてみると新たにこのシングル盤群を買い直す(?)必然性に疑念を感じなくもない。情報が十分ではないこともあるが、とりあえず、Fremerの予想も含めると、
・Love Me DoはAndy Whiteヴァージョンか、と(なぜ?)。デジタルソース。
・Free As a Birdはたぶんオリジナルミックス。Real Loveも? デジタルソース。
となる、のか。
そういえばデビュー50周年記念盤シングルではドタバタがあった。事の詳細はすでに記憶の彼方だが、リプレスされた盤はたしか”リンゴがドラム”盤だったか。ならば今回Andy White盤ならバリエーションとしては増えるから、アリか。でも”オリジナルミックス”というのならリンゴ盤になるんじゃないのかな。知らないけど。
掲示板ではPlease Please Me / Ask Me Whyのマスタリングはドライなのかどうか、という点も関心の対象に。
個人的には、しかしね、改めて自分の手元にあるレコード群を眺めてみるまでもなく、音源的にも形態的にも全て揃っているわけで。(恐らくは他の多くの方々同様に)オリジナルUK盤もボックスセット含むその後のリプレス盤もピクチャーディスクも。そしてそれらはいずれもAAAなわけで。今回のは少なくとも上記の2枚は非AAA。
だから、これを買う必要があるのかとなると、それはないんだよね。でも、遅かれ早かれ買っているであろうことは容易に予測できる。コレクションのひとつとして。
●今回のボックスが今一つブツとしての魅力に欠ける理由は:
・箱のデザインが気に入らない。あの青になんだか違和感がある。あとロゴの大きさ、全体に対してロゴが大きすぎる。正直、ダサい。CDのMono BOXくらいのバランスがちょうどいいのだが。
・スリーヴの選択がなんだか今一つ地味な印象を醸し出している。初期のシングルでは同じ白黒の写真が繰り返し使われているし。
・SFFはRSDで一度あのスリーヴは使っているんだから、個人的にはデンマーク盤だかの「リヴァプールの地図ジャケ」にしてほしかった。
・Hey Judeのジャケは、北欧盤(スウェーデン?)の裏側が新聞記事風になっている例のカラー写真ジャケにしてほしかった。後述の輸出仕様シングル盤のジャケね。コレクタブルだから。
・各シングル盤のレーベルも今一つ感満載。嫌というほどではないが、UK盤以外のレーベルはどことなくチープな印象がするんだよなぁ。あくまで個人的感想だけど。
・音源にそれほど魅力を感じない。モノ音源自体は既発なわけだから、当然そこに何か新しいものを期待する感覚はない。Mono Masters制作時はダブテープ使用だった。今回そのダブではなく宣伝の文字通りオリジナルマスターを使用しているのなら、1世代若いわけだから音質面で発見がある可能性は残されている。45回転だし。ただ7inchだからね。IGDとか。それにシングル盤にどういう音質を期待するのか、というのもある。
●なんのタイミングでもないここで今更出すんだったら、ボーナスディスクにもうひと工夫ほしかった。例えば、輸出仕様UK盤シングルを含める、とか。すなわちここだけのカップリングである以下:
・DP562 If I Fell / Tell Me Why
・DP563 Yesterday / Dizzy Miss Lizzy
・DP564 Michelle / Drive My Car
の3枚を。
輸出仕様としては:
・DP570 Hey Jude / Revolution
・Apple P-R 5833 Let It Be / You Know My Name
もあるがカップリングはUK盤と同じだからあまり意味はない。
そしてスペシャルボーナス盤として、ステレオミックスのAAA Ticket to Ride / Yes, It Isが含まれていたら最高だった。もしもそれだったら速攻予約して、今頃は2セット目を買うかどうかで悩んでいたと思う。残念。