Joni Mitchell: Blue 2019 CD (MQA edition)
どこにもレビューがないというか探せていないだけかはわからないが、気になっていたこのタイトルを自前で比較してみた。
一番上が今回のMQA盤、二番目がDCC盤。1曲目"All I Want"の波形。
聴覚的な印象と同様の波形と言える。
MQA盤は初めて聞いた出だしからして「あー、音が大きいなー。もしかしてやや耳に刺さらないでもないか…?」という印象。
ただし、だからといって聴き疲れするかといえばそうでもないなぁ、といういつもの(と言えるほど多くのタイトルを聞いたわけではないが)MQAのパターン。
そこでさらに聴き続けると……
上がMQA、下がDCC。"A Case of You"です。
やはり波形の傾向は同じ。なのだが、レコードでいうB面の曲(Californiaから)はよりナチュラルな音質になる、ように聞こえる。波形をよく見てみると、まー確かにクリッピングはしていない模様。もしかしてゲインの違いかなとも。DRは知らないのでなんともなところだが、とりあえず波形からも極端につぶされた音でないことはわかる。
その辺が聴き疲れを感じさせない要因というか、理由というか、当たり前というか、そういうことなんでしょうか。
で、MQA再生での印象としては、ジョニのボーカルというか歌声というか歌詞の発音、かな、の解像度が高いかも。Riverのvの発音とか、明らかにvだなとわかる。これまでの盤よりも、一層、生身の人間っぽくというか、んー、ボーカルトラックがより独立して聞こえるというか、です。なので、ごく細かいところ、歌詞の継ぎ目のところなど、で一瞬歌のフレージングが違うようにも聞こえる。
個人的なとりあえずの感想としては、聴き慣れたDCC盤のほうが世界観には入りやすい。ただし、この盤も聴きこんでいったらどうなるかな。
で、音源は2013年24/192だそうなので、HDT等でのものと同じ、なのかな。だとすると、それをお持ちの方にはこのディスクは不要となるか。