Beatles:リマスターLP発売情報はフライングだった模様

昨日のAPやMDやEDの予約受付開始情報など、ビートルズのリマスター版LP発売情報は全てフライングだった模様。現在、関連情報はどこも削除されている状態。
(Michael Fremerのコラムはそのまま。)

どうやら10月になってから解禁の話だったみたいで……。

ところで、今回の音源となる(らしい)24/192のデジタルファイルの出所について改めて調べてみた。

http://www.soundonsound.com/sos/oct09/articles/beatlesremasters.htm
ここのSteve Rookeへのインタビューによると、2009年リマスターCD制作時の手順はこうなる。

1・Studer A80でマスターテープを再生
2・Prism A-Dコンバーターでデジタル変換し、24/192でプロツールに格納
3・CEDARのRetouchで、ドロップアウトなどを修正
4・Prism EQで“外科的な調整”(?)
5・EMI TGデスクでEQ処理(ここはアナログ)
6・それを24/44.1でキャプチャー
7・Junger D01を使ってリミッティング
8・レベル調整
9・16/44.1にディザリング

今回のLPの音源として、もしも本当に24/192ファイルを使ったのであれば、4の段階終了時までのどこかの段階のデジタルファイルを使ったということになる。

当然(というかまあ通常なら)マスタリング時、つまりラッカーのカッティング時になんらかのEQを施す。
で、5と完全に同じEQチョイスをしない限り、マスタリングは異なる。

また、TGを再び使う場合は、そのアナログ出力をどうするか。
そしてリミッティング/コンプレッションはどうしたかな?

うまくやってくれていればCDよりは音が良さそう(もちろん個々の再生環境次第)だけど、こうして考えてみると、いろいろ手間なので結局は8まで同じ処理というか、8が終わったデジタルファイルを使うという選択をしている可能性も捨てきれない予感。

Help!とRSはどうすんのかな? 16bit?

あとジャケットの出来映えもすこし気になる。
The Mono CDみたいにラミネート、折り返しありだったら気持ちは揺れる……、と思う。たぶん。