Neil Youngのソロ4作がリマスター盤で登場。
とりあえず3作目の”After the Gold Rush”をゲット。
手に取ってまず気づくのは、全体的な作りの良さ。
インナーはややざらっとした手触りの紙質。
背面のパッチワークの写真の解像度が上がり鮮明な印象。
CDの盤面はオリジナルLPのレーベルデザインを踏襲。
そして左側に”NYA ORS 03”というロゴが見える。
これは”Neil Young Archives_Original Release Series_Disc 03”の略。
肝心の音だが、まだ一度聞いただけとはいえ、かなりこれは良好かと。
24bit176khサンプリングにより(でもなぜ176khz?)、全体的に解像度が増した音。
HDCD仕様。
CDに添付されていた広告(上の写真の左)にある通り、今回のリマスタリングではオリジナル・アナログ・マスターテープを使用。
曲の頭から、最後の音の余韻に至るまで、至極丁寧にデジタル化されている。
また、ノイズリダクションはおそらく、フェードアウトの最後の最後で使っている程度だと思う。
音圧はこれまでのCDに比べて上がっている印象なので、それなりにコンプレッションはかかっているのかな、と。ただし、聞いていて耳が疲れるような類の音ではない。
全体的に音のリアリティが増し、各パーツのセパレーションが良くなり、高音から低音まで安定してレベルアップしている。要するに、数年前に出たGreatest Hitsの路線の音、かな。
Trk.08の"Birds"は、限りなく透明感のある音。すごいかも。
LPでいうA面からB面にかわる曲間(’Til the morning comes→Oh, lonesome me)では、無音がやや長めに(約5秒)取られている。最近のAFのCDもそうだった。
こうなると残りの3タイトルも揃えたくなるのが人情というもの。1タイトルあたり1000円ちょっとと、お値段がお手頃なこともあり。(1作目に関しては、ジャケデザインがオリジナル通りに戻り、名前ロゴ無しなのが嬉しい)
また、8月発売予定というVinylバージョンも気になる。予価はちょっとお高めだが、やはりこのタイトルくらいは自分の耳で確認しておきたいかも。でも、9月にはBeatlesのリマスターが発売になるし、悩ましい。実に。
今回のCDのデジタルマスターではなく、アナログマスターテープからカッティングするのだとしたら、なおさら聞きたいものだが、さてどうなるか。