パイオニアDVDプレーヤのファームウェア アップグレード完了!(Bowie "Stage")

いやはや、知っている人にとってはこれまた超今更な話題でしょうが。。。

数年前に購入したPioneerのDVDマルチプレーヤ"DV-600A-S"(DVDビデオ、CDの他、DVDオーディオSACDが再生可)のファームウェアをアップグレードしたところ、2005年に購入して以来、死蔵状態にあったDavid BowieDVDオーディオ(以下DVD-A)が再生できるようになった。

また、Doors/Perceptionの音声も操作画面から普通に再生できるようになった(これまではホームメニューからトラックリストを開いて選択しないとダメ)。

もっと早く対処しとけっていう話ではあるものの、「ファームウェアのアップグレード」ができるなんてことそもそも知らされていないし、気づくわけもないし、、、。

ところが海外の掲示板の過去ログを見ていたら、まさにこのBowieのDVD-Aが再生できず困っている旨のカキコがあったりして、それをたどっていったらパイオニアのカスタマーで対応していたことが判明!(カキコの日付から判断すると2007年中頃~後半の時点で、上記以外の機種でも同様の症状が出ていたらしい)

早速日本のカスタマーにフリーダイヤルしてみたらサポートセンターで対応可、とのこと。
結局自宅で対応してもらい、ファームウェアをとりあずアップグレード。
すると、あら不思議、いずれのDVDオーディオディスクもちゃんと再生できるようになった。

それにしても、このDVDオーディオという代物、とにかく操作性が悪くないか?
そもそもDVD-AディスクにDVDビデオ層とDVDオーディオ層が共存していることからしてわかりにくい。

(DVD-VとDVD-Aを切り替えるには、わざわざホームメニューの初期設定画面にアクセスし、そこでDVDオーディオのどのデータを再生するのかを指定し直さないといけない。DVD-V層にはまったままで「DVD-A」にアクセスできない、と嘆く輩が海外掲示板でも散見される。わかっている人にとっては笑える話だろうが)

手元にあるタイトルの中身を見てみると、2つの層はそれぞれ次のような構成になっている。

●Bowieの"Stage"の場合。
DVD-VでDTS5.1、PCM2.0
DVD-AでDTS5.1、PCM2.0、DVDAudio5.1
が選べる。

DVDAudio5.1のDVDAudioは恐らくPPCM5.1のこと(だといいのだが)。
また、「DVD-VのDTS5.1とPCM2.0はDVD-Aのそれらと何が違うのか」だが、ディスクによってはDVD-Aのメニュー画面からDVD-Vのメニューが直接選べるらしいので、たぶんそれ。

●Doorsの"Perception"の場合。
DVD-VにはDTS5.1、ドルビーデジタル5.1、ドルビーデジタル2.0
DVD-AにはAdvanced Resolution5.1、Advanced Resolution2.0
が入っている。

調べてみると、Advanced Resolutionとは要するにCDの44.1kHz/16bitより上のサンプリングレート/ビットレートであれば、何でもかんでもAdvanced Resolutionと称しているらしい。海外掲示板によればこのディスクは96/24。DTSとDDは圧縮伸張する分、音質で引けを取る。

●Beach Boysの"Pet Sounds" DVD-Aの場合
DVD-VにDTS5.1、ドルビーデジタル5.1、Advanced Resolution2.0(ステレオ)、Advanced Resolution2.0(モノ)
DVD-AにAdvanced Resolution5.1、Advanced Resolution2.0(ステレオ)、Advanced Resolution2.0(モノ)
が入っている。

これはよくわからない。DVD-V面(これは両面を使用するデュアルディスク)にAdvanced Resolutionが入っているのはどういうことなのか。AR5.1を再生する時以外はDVD-V面で用は足ります、ということなのか?

ただし実際に聞き比べてみると、DVD-A面のほうが音が良い。(「音が良い」というのは極めて主観的な表現だが、ここでは詳述せずとにかく「良い」ということのみにとどめておく。)音源は同じだが再生回路の違いが音に出るということなのか、それとも-D層と-A層では呼称が同じながらサンプリングレートが違っていたりするのか?

またDoorsのDVD-Aでは、5.1であれ2.0であれ同じ曲ならGRPとTrk番号が同じ。ということは、もしかして2.0では5.1音源をダウンミックスしているのか???(ディスクのデータを確認した人によると、GRP1はDVD-A5.1。ということは同じくGRP1と表示されるDVD-A2.0はダウンミックスか?)

と、まあ、幾つも疑問があるわけで、このDVDオーディオなるもの、もう少し各社仕様を統一してくれないものか、と思う。とにかく「もっとシンプルにしてくれ」と、そう思わずにはいられない。特にPet Soundsのビデオ層の“Advanced Resolution”はよくわからん~。