Ryan Adams: Live in Shinkiba, Tokyo, 9 December 2016

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いやはや、こんなこともあるのか~
今誰よりも見たいアクトといわれたら、たぶんこの人。
なのに東京で単独ライブがあるなんて情報、まったくここまで届いてなかった、という。

それでもなんというか、巡り合わせのよさなのか、引きの強さなのか、ライブ前日のしかも夜に、この情報が巡ってくるという、もうね、なんだろ、天恵とでも言うべきか、ほんとそんなギリギリのタイミングで参加できたライブ。日本で見るのは無理だろうと思い込んでいたライブを突然にして見れるなんて、とても幸福。日頃から自分にうそをつかずちゃんと生きててよかったな、やっぱり誰かは見てくれてるんだな、なんてね。

そしてライブの内容がまた素晴らしかった。
もしかして私の個人的なフェイバリットソングズ知ってたの? というくらいのセットリスト。
特に、
Let It Ride
I love you but I don't know what to say
Cold Roses
の流れは、もう至福、至高の瞬間。
長年彼の音楽聞いててよかった。

あとは新アルバムからの曲もかなりの出来映え。
前作がちょっと一本調子であまり入っていけなかったのに比べると、今回はその路線の続きにはあるものの、それにこれまでの懐の深さというかフックが絡んでいる、そうしたライアン節が織り混ざったような曲群。

今回の新バンドもいい。
ためのリズムでしっかり雰囲気とノリを出せるドラム&ベース、まるで長髪時代のクラプトンみたいな風貌のギター、アナログ感充実のキーボードなど、ロックの文脈を踏まえたかっこよさと深みとエネルギー感が同居。それが新作の曲調と相俟って上手い具合に有機的音場を生み出している。

ギターソロや絡みをメインにした長めのインストパートも、クレイジーホースやパールジャムに通じるロックのうねりを感じさせる出色のできで、まったく飽きなかった。

最後、2曲のアンコールの前に、ライアン本人が観客に「フラッシュはたくな」と丁寧な口調でお願いしたところは、やばい切れるんじゃないかとひやっとしたものの、そういうこともなく大団円となった。

極私的な感想だが、ほんとうにこれは奇跡的な、夢のような巡り合わせのライブだった。
ロックの女神よ、ありがとう。

I don't know what to say any more than this but ..., I love you. xxx




〈SETLIST〉
http://ro69.jp/news/detail/152729 より
01. Do You Still Love Me?
02. Magnolia Mountain
03. Dirty Rain
04. Haunted House
05. Everybody Knows
06. Kim
07. Peaceful Valley
08. Fix It
09. Anything I Say to You Now
10. Outbound Train
11. Am I Safe
12. Let It Ride
13. I Love You But I Don't Know What To Say
14. Cold Roses
15. When the Stars Go Blue
16. Wonderwall
17. Shakedown on 9th Street

En1. Prisoner
En2. Gimme Something Good