Beatles: "Help!" Mono Remaster LP

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(↑オリ盤。)

まだやります。
今度はHelp!。
ネット上のあれこれによれば、これまた「音が悪い」だとかなんとか……。
たしかに例の掲示板でも「なんでHelp!のA面はこんなに音が悪いんだ」みたいなことは言われている。うむ。
そこで検証。

まず、「音が悪い」って何と比べての話なのか。
あるいは何を基準にしての話なのか、が問題ですね。
スティーリー・ダンとかの、audiophile御用達のアルバムと比べての話じゃないですよね、きっと。
だって、他のタイトルでは「やっぱりゴールド盤には及ばなかった」とか「オリジナルの鮮度にはかなわない」とか言っているわけだし。

ならば、これもオリ盤を聞いて、確認してみるのが筋かと。
ただし正直言うと、改めて聞き直す前から思っていました。
「Help!のモノ盤は50年前(いや49年前か)からこういう音ですよね」、と。

さて、聞いてみました。比較してみました。
結論:「49年前からこういう音です」。

ちなみにステレオ盤との比較で音が悪いというのであれば、たとえば、A Hard Day's...のモノ盤vs.ステレオ盤はどうなんでしょう。
"I should've known better"のモノを聞いた後、ステレオ聞いたら、軽くぶっとべませんか?

しかしチューブはチューブでいいですね。御大が言うミッドレンジの豊穣さ、それがこのアルバムでも実感できます。その分、音の輪郭の斬れ味には劣るものの、それが欲しかったなら、今回のモノ・リマスター盤を聞けばよい、という。となると、ますます今回のモノ盤のありがたみが増してくるわけで……。

ということで、Help!モノ・リマスター盤も個人的にはオッケーです。