Steely Dan:HDTracksのGaucho24/96は実はCDマスター?

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Gaucho、SHM-SACDが発売されたことに対抗したのかどうかはさておき、12/10にHDTracksから突如これの24/96ハイレゾ音源がDL発売されたのですが……。

海外で早速購入した人たちから、疑問の声が挙っております。
音源は何なのかを問い合わせたところ、HDTracksはサイトのrelease dateにあるように2000年マスターである、と。

そこで有志がAudacityに音源を取り込みスペクトラムを表示させた所、下のような結果に。

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あたかもパスフィルターを通したごとく、20kでほぼきれいに頭が揃っている。これはどういうことなのか?

もしもアナログマスターからハイレゾでデジタルコンバートしたなら、(マスターテープがこういう周波数特性処理されていないかぎり)こうはならない。

ならば、今回の2000年マスターとは何なのか? 
もしかして16/44.1かも。。。との疑念が拭いきれず、海外の複数のサイトで有志が情報交換を進めています。

更に問題なのは、そうやって分析しているうちに2004年のGauchoDVD-Aもやはり20kでばっさりとトリムされている状態であることが判明。ということは……、もしかして全ては16/44.1のアップコンバートなのでは? というね、そういうことです。

実際に購入した人たちが現在HDTracksに問い合わせ中です。

ここで1つ言えるのは、(各所で言われているとおりもしも)Gauchoのオリジナルアナログマスターテープがかなり劣化しているのだとするなら、ハイレゾ音源として最善なのは、先月ユニバーサルジャパンから発売されたSHM-SACDだということ。

このSHM-SACDは公式に告知されているとおり、日本アナログマスターを使用。つまりオリジナルアナログマスターのダブ。しかし、オリジナルがぼろぼろの状態なのであれば、ダブマスターの方がコンディションは上。ユニバーサルジャパンもそこを確認したうえで、日本アナログマスターを今回採用したそう。

で、そのマスターを直接DSDコンバートしたのが今回のSHM-SACD。となれば、16/44.1をアップコンバートした音源(断定はされていませんが)と比べて、どちらが良質なのかは明らかではないかなと思うのだけれど、どうなんでしょう?