C.C.R.:Bayou Country (SACD) 歌詞が違う?

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Creedence Clearwater Revival(C.C.R.)のセカンド、Bayou CountryのSACD(Analogue Productions CAPJ 8387 SA)をすったもんだの末ようやく入手(送金したのに送ってこない!!)。

さすがにオリジナルマスターテープからのノーコンプレッション・マスタリング。音のクリアネスとリアリティが半端じゃない。もちろんマスタリングエンジニアはSteve Hoffman。

全般的に音質はたぶんこのタイトルの全バージョンの中で最高だろうが、特に違いがわかりやすいのは耳馴染んでいる“Proud Mary”。とにかくボーカルがものすごく明瞭に聞こえる。フレーズの最後の子音までよく聞こえるので、歌詞も多分一番聞き取りやすいんじゃないかな~。(ちなみにこれを聞く限り、Bayouの発音は「バイヨー」じゃなくて「バイユー」)

で、日本盤CDの歌詞カードを参照してみると、これがまた全然違う歌詞だったりするわけです。海外英語サイトで入手した歌詞と比較すると、ほぼ全部のセンテンスが違っている。もちろん精度が高いのは海外サイトの歌詞。

いきなり出だしから
(日)Lookin' for job in the city(仕事探してる)
(英)Left a good job in the city(仕事辞めた)
と全く逆の意味。実際の音を聞いてみると、“good”は容易に聞き取れる

続いて、
(日)Walkin' for the man every night and day(日夜奴のために歩いた)
(英)Workin for the man evry night and day(日夜奴のために働いた)
とな。walkとworkって、なんだか中学校の英語に出て来る問題みたい?

サビに続いて2番の歌詞は
(日)Been a lot of place in Memphis(メンフィスのいろんな所に行ってみた)
(英)Cleaned a lot of plates in Memphis(メンフィスで皿洗いに明け暮れた)
と、また最初から全く違う。SACDで聞くとはっきりと“plates”の最後の「ツ」まで聞き取れる。

この段落の最後は
(日)Till I hitched a ride on a river boat free(川船にタダで乗せてもらうまでずっと)
(英)Til I hitched a ride on a river boat Queen(クイーン号に乗せてもらうまでずっと)
これもSACDで聞くとはっきりと“Queen”と聞き取れる。日本語版の方は文法的にも合っていないような。。。

日本盤CDでは、相当昔に誰かが聞き取った歌詞を相変わらず使い回しているケースが多々あるのは困ったもの。手間と予算の問題なんだろうけどね~。

また、時々「洋楽で英語を学ぼう」みたいな本に出会ったりするが、中には根本の英語の歌詞がいい加減なものもあるのでこちらも要注意。

逆に個人的に中学だったか高校だったか忘れたがその頃に読んでいたく感銘を受けたのがアラン・ローゼン著の『ロックの心』(大修館書店)。(今調べたらamazonで新刊が入手できる模様)

氏のThunder Road(Bruce Springsteen)の解説は、本当に何度も繰り返し読み込んだし、その度に感動した。当時の自分にとってSpringsteenの存在が決定的になったのはこの本の影響も大きかったような気がする。そういう意味でもロックと言えど(ロックだからこそ、か)歌詞は大事。そして音質も大事、ってことだな。