Led Zeppelin: Interveiws and Encounters

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Physical Graffitiリマスター盤が登場したばかりのZeppelin関連洋書を読んでみた。
『オーラル・ストーリー』が主にペイジの物語だとするなら、これはプラントの物語。

プラントと言えばいつも思い出すのが、「プラントはいつも“オレは歌っていただけだから”と言うんだよね」、という話。

“歌っていただけ”だから何なのかと言うと、要するに、歌っていただけだから、ゼップの音楽性には関係していませんよ、みたいなニュアンスのことを言っているんですよ、ということであろうか???

しかし、この本にはそのようなコメントは――どこを探しても――出てきはしない。
その代わり(いや、代わり、ではないか)、ジョン・ポール・ジョーンズが解散後の様々な機会に、繰り返し、言っている。

ツェッペリンとは、オレたち4人の間にあった空間のことだ」と。

著者は明らかにプラントびいき。
しかし、お陰でプラントの音楽への造詣の凄まじい深さ、人間性の深み、思慮深さ、冷静さ、客観性、要するにメタ認知能力といったもの、それがツェッペリンの完成したレコードに大きな影響を及ぼしていたことがよくわかる。

これはたしかに読んでよかったと思える一冊。