
DSSとVinylphyleのソースやら、音質比較やらで賑やかな日々の中、上の写真の5枚を改めて聞き直してみた。
とりあえず自分の再生環境における順位付けとしてはこうなった。左端の1966盤は上も下もフィルタリングされていてもはや別物カテゴリーなので除いておく。
DCC 1995:
AAAのオーガニックな音像。いやAAAだからというよりも、そのマスタリングのチョイスだな。どこを強調することもない、自然な音像。アンプの音量ノブを上げたくなる、そして上げても崩れない音像。御大によればマスターでは低音域が強すぎるのでそこは適度に削ったと。
C1 0777 7 48421 1 2, 1994:
C1シリーズといえばthe Beatles界隈では1990年代の最終USプレスとして知られていて音質面で高評価なのはご存知の通り。一方でthe Beach BoysのC1シリーズはそうでもなく、掲示板でも"They are nothing to write home about."みたいな評価。
youtu.be 最近のThe Beach Boyman氏の動画でもやはりそんな感じなのだが、いやしかし、改めて聞いみると実に普通な音。つまり、高音域を強調とか低音域を削るとか、そういうのはない。したがって普通に聞ける音像。自分で書いていて違和感があるといえばあるが、C1, JP2004,US1974の3枚の中でDCC盤に一番近いのはこれ。考えてみたら(知られているように)DCC盤はほぼflat transferだから、特にあれこれ”聞かせようと”せず(音像をいじらず)そのままカッティングすれば同じ結果になるのは自然。結果、C1はそういう1枚となった(想像です)。ただし、デジタルソース、と思われる1枚。
US 1974:
評価が高いCarl and the Passions - So Tough(1972)との抱き合わせPet Sounds。その単独発売盤(1974)が上の写真の右から2番目の"Brown Cover"盤。2000年頃にLAで購入した1枚。帰国後、USオリジナル盤と比較し、はっきりくっきりの音像に「ん? もしかして音が良いかも」と軽い衝撃を受けた記憶が。それから数年してSH掲示板でこの盤の評価が比較的高いことを知り、納得してから早数十年(いや十数年か)。で、今回久しぶりに他の盤と比較のため聞いてみたが、んー、という結果となった。
AAAであることは当然ながらも、その音像はトレブリーかつコンプレスed(2:1)。音像が尖っている。押し出しが強め。DCC盤とは方向性がまるで別。当時(2000年頃)とは再生に使っているオーディオセットが完全に入れ替わっている(だいぶアップグレード方向)ことも聴覚上の印象に影響しているかな。昔の解像度が低めのセットで聞いていた時は、その辺が逆にハイファイな感じで聞けたのだろうと振り返るいま。
だが今の環境で改めて他盤と比較しながら聞くと、それがマイナス要因になってしまうという。(同時代の)消費者の環境に合わせた商品づくりとしてはこれが的確と判断されたということだろうし、実際、需要と供給バランスに合っていたと言う意味では2000年頃のわたしの環境でもそうだったと。
JP 2004:
2004年ということは早20年以上前。そんなに前だったかな、という違和感がまずくる1枚。音とは関係ない。微妙な色の赤盤(かつての半透明の赤ではなく、濁りのある灰色がかった赤というか)ではあるが、帯が付き、当時の日本盤をカラーでプリントした解説も同梱されていて、とりあえず持っていてもいいかと思わせる(所有欲求はそこそこ満たしてくれる)盤でもある。考えてみると日本盤の魅力のひとつはそこか、と改めて思ったり。
その音像だが、んー、これはトレブリーな方向。タンバリン的な音が前面に出てくる。時に耳障りな感じがするくらい。その分、解像度はよく聞こえるし、トレブル強め以外はバランスが大きく崩れているわけでもない。なので、まあ聞けなくはない。解像度が高くないシステムだったら逆に好印象になる可能性もあるか。微妙に曲間の無音が長めに感じたがさて(計測する意欲はない)。これも確認する意欲はないが、音源はデジタルでしょう。時期的には16bitではなく24bitかな。
(追記)
いろいろありますが、個々人が好きな聞き方で聞けば言い訳で、むしろ最近は御大のコメントを受けてAF盤(CD)が気になるなー